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<自宅Webサーバ公開手順>
はじめに
・無料のスペースを利用してホームページを公開しているんだけど、何か物足りない。
・面白そうだからやってみたい。
・勉強してみたい。
・制限なくホームページ上でプログラムを動かしてみたい。
・容量を気にしないでホームページをつくりたい

はっきり言って自宅でサーバを公開するには手間労力知識が必要になります。ただそれを補って余りあるくらいの自由度開放感があると個人的には思っています。ざっくりなんですが、自宅でサーバを公開するまでを載せていますので、よかったら参考にしてみてください。

・他のサイトでは説明してくれないところ
・実は最初につまづく知りたい部分

こういうものに焦点を絞って掲載してみます。

そもそもサーバとは?
そもそもサーバってなんでしょう?
ひとことで言ってしまえば、サーバとは何かを提供するものです。ビールサーバならビールを提供するものですし、WebサーバならWebを提供するものになります。
ホームページを公開するならホームページもWebサービスの1つなので、このWebサーバを構築することになります。
サーバというと、大がかりで高価なマシンを想像しますが、マシン自体のことをサーバというのではなく、マシンが何かを提供するようになった時点でサーバと言います。サーバは24H365D稼働するのが当たり前なので、それに耐えられるように丈夫にできているので、高価で大がかりになっているだけなのです。

サーバ公開に必要なもの
・マシン(価格:¥0〜¥20000)
普段皆さんが使用しているデスクトップPCでも良いですし、サーバ専用機を購入するでも良いです。驚きかも知れないですけど、普通のデスクトップPCでもサーバになります。要はサーバは何か提供できれば良いのです。大手企業のホームページでも、使い古したデスクトップをWebサーバとして使用しているなんてことは実際にあります。
価格は使用していないデスクトップマシンを使えばタダですし、中古のサーバ専用機を購入しても大体2万〜3万のものを買えば十分だと思います。青空本舗のサーバは2万くらいです。

・OS(価格:¥0〜50000)
Webサーバを公開するにはサーバとしての機能を満たすOSが必要になってきます。代表的なものはWindows server, Linux, Solarisなどがあります。Linuxと言っても更にCentOSVine linuxなど細分化されますし、Solarisにもバージョンがあります。どれでもサーバとしての役割は果たすので、好みなどによってくるでしょうか。Windows serverですと普段私たちが使い慣れているXPやVistaや7などのサーバ専用OSとなり、見た目や使い方はほとんど一緒になるので慣れやすいでしょうし、CentOSやVine linuxなどは無料なのでサーバを購入するのにお金がかからないというメリットがあります。
Windows serverは初心者でも扱いやすい、けど高価(XPや7の数倍)。Linux, Solarisの多くは無料だけど知識が必要になります。

・アプリケーション(価格:¥0)
WindowsならIIS。Linux, SolarisならApacheになります。
Apacheはオープンソースソフトェア(OSS)なのでもちろん無料ですし、IISはWindows Serverに標準機能として付いてくるのでどちらも無料になります。
ApacheとIISのシェアは2:1くらいの比率(2010年現在)であり、大体はApache=UNIX(Linux, Solaris)という図式になるので、世の中のWebサーバの多くはApacheで動いていると言えます。

Webサーバ公開方法
マシンを調達してある状態からスタートするとします。

1.OSインストール/設定
どのOSを使うか選定を行い、インストールします。内部のネットワークの情報が必要になるので、予め用意しておいた方が良いです。

2.アプリケーションインストール/設定
IIS or Apacheのインストールを行います。IISはWindowsなのでそこまで難しいことは無いと思うんですが、UNIXの場合はコマンドをある程度知っている必要があります。

3.コンテンツ配置
作成したコンテンツを内部の環境で表示されるのかテストしてみます。

4.ドメイン取得
ドメインについてのページでも紹介していますが、ドメイン取得のサービスを利用して好きなドメインを取得してみます。

5.DNSにドメインを登録
そのままでは名前解決されないので、DDNS(dynamic DNS)という無料DNSに登録します。

ざっくり言ってこんな感じになります。コンテンツが作成してあって、慣れている人なら1〜5まで最短で6〜10時間くらいでしょうか。
ドメインを取得する際にはくれぐれも慎重に、2度と変えることが無いよう、納得行く名前をつけてください。
最初は盲点なんですが、MuuMuu Domain!などのドメイン取得サービスでドメインを取得したら即世界中に公開されるわけでは無いんですね。ドメインを取得した段階ではあくまでそのドメインを使う権利を得ただけなので、DNS(Domain Name System)というものに登録して世界中に広めないと実際にそのドメインを使用してアクセスというのはできないのです。
DNSも色々とありますが、無料のものが良いので私的 Dynamic DNSなんかが良いと思います。

といったわけで、5までやっと自宅Webサーバ公開となります。

まとめ
細かい手順は全く書いてきませんでしたが、リクエストがあるようでしたらApacheのインストール手順やOSのインストール手順なども公開していこうとは思っています。ただ、世の中にごまんとありますからね。あえてここでは載せる必要も無いかと思ってしまいました。

管理人は仕事で覚える必要があったため、自宅でサーバ公開なんてものをしましたが、仕事も関係ないのに趣味レベルでやろうと思う人はいるのかな〜と思うくらい大変なことだと思います。ただ、皆さんが真剣に自宅でサーバ公開を検討しているならお気軽に質問なりリクエストなりください。手順やメモを取りながらやるのが好きなので、今まで苦労して知ったノウハウはたくさんありますし、要望があればどんどん提供できますので。

一人でも優秀な技術者が日本に増えてくれたらいいなあと。初心者の最初の手助けになれたら良いなあというのが個人的な想いです。


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